罪人を理解する時、その罪人に寄り添いその罪を犯した理由を知らなければいけない。
罪人が己の"本能と価値観(神)"に従い犯した事を何故か知るには、その罪人を形成した背景を知る必要が在る。
罪人が罪人になったのは、罪人自身が罪人へと形成された被害者でもあるからだ。

自分を殺した弟を理解する時、そこに至る理由と経過に向き合わなければ、
ただ弟を処刑しても、何故そこに至ったのかは解らないまま、兄弟二人の命はこの世から消えさられ、其所で終わりを遂げるだけになる。
兄が転生の機会を与えられたのは、弟へとその罪を理解させ、更生する機会を与える使命を与えられたに他ならない。
兄弟がお互いの時を大事にしなかったために育まれなかった絆が罪を誘発させたように、死してから弟と向き合う機会を与えられたのは、同じ血が通う者同士の罪が重かったからかもしれない。
兄が欲しいのは自らを殺した弟の命を奪う事ではないのだ。
弟に殺された、、その苦悩を解消するのは、自分を殺した理由を、弟の闇を知り何故そこに至ったのか、弟が罪人へとなった生い立ちを理解する事だった。

HADES CALLER 3rd
1/4 Song No.8 目も歯も要らない

a1
お前の神はお前に何と言っている?
お前の本能は何のために生きている?
お前の本能を俺は否定するつもりはない。
ただ、お前がやった事が何かをお前に理解させる必要がある。

c1
目には目を、歯には歯を?

a2
何も知らずに生きて来た者もいる。
憎しみに従い罪を重ねる者もいる。
お前の本能を俺は知らない。だから教えてくれ。
何を充たすために、俺の権利を奪ったのかを。

b1
お前に痛みを与えるためではない。
お前から権利を奪うためでもない。
この手から怒りを消す理由を探している。
お前を傷付けても何の解決にもならない。

c1
目には目を、歯には歯を?
c2
目も歯も要らない。
お前の心の中を教えてくれ、お前の事を、、。

お前の事を話してくれ、、。

solo

b1
お前に痛みを与えるためではない。
お前から権利を奪うためでもない。
二度とこの悲しみが起きないように。
二度とこの痛みを繰り返さないように。

c1
目には目を、歯には歯を?
c2
目も歯も要らない。
お前の心の中を教えてくれ、お前の事を、、。